underpath! ×織笠 フリー対談

 今回は、北上市を拠点に活動するアンダーパスのお二人をゲストに対談をしていただきました。

underpath! ×織笠 フリー対談

織笠:私は高校卒業してホテルに勤めた時に、お菓子の世界に初めて出会ったんです。
1秒で決めましたね。これだ!って思いました。

雅弘:運命ですよね!

織笠:1秒を大切にっていつも言ってるんです。私みたいに1秒で人生が変わる人もいるし。不思議ですよね、まさか自分がお菓子屋になるとは思わなかったですよ。

雅弘:自分は夢としてミュージッシャンになりたいというのはあったけど、現実はもがいていたんです。どこにもその道はありませんでしたから。そんな中でゴスペルと出会ったことをきっかけに道が拓けました!

織笠:いつどうゆうきっかけで人生変わるかわからないよね…。お菓子の世界に入ったと同時に、全部フランス語だったんですよ。必然的に覚えないといけなくて、でもそれが好奇心に変わってくる。さらにお菓子のルーツをたどりたくなって、フランスまで行ってしまいました…!

美香:歌には種類が色々あると思うんですが、それぞれに歴史があって、そのルーツを知らないで音楽をやるのと、知った上でその音楽に触れるのとでは、相当意味合いが違うんですよね…。

織笠:原点はそこだよね。お菓子作りも同じだもんな。

美香:歴史を尊重した上で、自分達が取り込んだものを新しい形にしていくのは、元のルーツを持っている人たちは否定はしないと思うんです。自分たちのことを分かってくれている、その上でこの新しいものができているんだなっていうのと、やみくもに“それっぽくしたい”っていうのは大きく違うんですよね。

織笠:フランス菓子も、宗教とか革命があって出来たお菓子がほとんどなんだよね。いいものだから真似させてください、という気持ちで常にやらせてもらっている。だからパティスリーという看板をあげるということにはすごく重みがあるんですよ。フランス菓子をもっともっと前面的に出していきたいなと思っていますね。…30代で店をやっていた時はもっと尖った人間だったんです。絵描きみたいなもので…分かる人にだけ買ってもらえればいいやくらいの…。でも今ではお客様を大事にしたいという気持ちの方が大きいね。お客様の美味しいという笑顔はやっぱり嬉しいもんね。人の心を揺さぶるっていうのには相当なパワーが必要ですよ!

雅弘:昔はやっぱり自分も自己満足の方が大きかったですね…。

織笠:それも必要だよね、まずそれで1回挫折を味わうんですよ。でも私は壁にぶち当たるのは大好きなんです(笑)。

雅弘:私もです!どん底の時は逆にすごくテンションあがります!

織笠:うん、わかる!夢も大好きだしね。夢を越える瞬間はもう次の夢を考えてるんだよね。

雅弘:私たちはようやく“プロ”の中の一番下の部分に入ったかなという感じで、本当にスタートしたばかりなんです。細く長く続ける、諦めずに続ける、ほんのちょっとのわずかな希望と、歌うことや音楽が“好き”という気持ち…その想いだけで続けてきました。今までの出会いとチャンス、ほとんどがラッキーだったなと思いますね。自分達はたいした歌唱力もないですし、ずば抜けているところは何もないと思っています。ただ信念を持っているのは、どんな形でもプロとして音楽でご飯を食べること。とにかくこれに執着とこだわりを持ってやってます。

織笠:なるほどね…私たちの世界は、みんなが寝ているときに稼がなきゃないんだよ。

美香:はい(笑)同じです!好きなことを仕事にするためには、人の3倍は働なかいとだめなんだってある人から教わりました。でもそう考えたら『寝る時間もない』なんて、あまり思わなくなりましたけどね。

織笠:大事なのは“気持ち”ですよね。新しいスタッフには覚悟を決めなさいって言ってまずは坊主にしてもらってますよ。

雅弘:“気持ち”はものづくりに必要なものですよね。この1秒を大事に…いつ死んでも悔いのないようにしたいですから。

織笠:まぁちょっと大げさだけどね。

美香:でも、1秒がないと次がないので。

織笠:おぉ!いいこと言うね!

ゲスト
プロフィール
underpath!  岩手県で活動するアコースティック2人組。ゴスペルユニットで出会ったことをきっかけにグループを結成、地下道で歌い始めた ことからグループ名を「underpath!」とする。代表曲にNHKいわてみんなのうた「たらりら」などがある。